【クイズ】あなたの食卓も、北海道に支えられている。牛乳・バター・チーズの酪農クイズ
今朝のコップ一杯の牛乳も、トーストのバターも、その多くは北海道産。生乳生産量の約57%、バターの約9割を支える「酪農王国」の秘密を、明治の開拓史から雪印・よつ葉の歴史、バター作りの裏側まで10問のクイズで振り返りましょう。
今朝、コップに注いだ牛乳。トーストに塗ったバター。サラダに乗せたチーズ。
——その多くが、北海道で生まれたものだということを、ご存じでしょうか。
私たちが毎日なにげなく口にしている乳製品。実はそのおおもとを辿ると、はるか北の大地・北海道にたどり着きます。日本で飲まれる牛乳の原料も、食卓を彩るバターも、その多くが北海道の牧場から届けられているのです。それも「ちょっと多い」というレベルではありません。日本全体の半分以上、ものによっては9割近くを、北海道が支えているのです。
広々とした牧草地に、のんびりと草を食む牛たち。青い空、遠くの山並み、どこまでも続く緑——テレビやポスターで見るあの北海道の風景は、ただ美しいだけでなく、日本人の食卓を根っこから支える「大事な現場」でもあるのです。
でも、なぜ北海道がこれほどの「酪農王国」になったのでしょうか。そこには、明治の始め、海を越えてやってきた一人の外国人と、未開の大地に挑んだ開拓者たちの、熱い物語が隠れています。
今回のクイズは、そんな北海道の酪農をめぐる10問。毎日牛乳やバターを口にしている方ほど、「あの大地が、こんなに食卓を支えていたとは!」と驚く発見の連続になるはずです。さあ、あなたは何問正解できるでしょうか?
「北海道」は、なぜ酪農王国になったのか
日本の最北端に位置する北海道は、日本の国土のおよそ5分の1を占める、とびきり広い大地です。本州とはまったく違う、雄大でのびやかな風景が広がり、夏は涼しく冬は雪深い、独特の気候を持っています。
この「広さ」と「涼しさ」こそが、酪農にぴったりの条件でした。
乳牛という動物は、実は暑さがとても苦手。蒸し暑い土地よりも、夏でも涼しい北海道のような気候のほうが、のびのびと健康に育つことができます。そして、広い土地があれば、牛が食べる牧草をたっぷり育て、大きな牧場を営むことができる。北海道の大地は、まさに乳牛たちにとっての楽園だったのです。
とはいえ、北海道がはじめから酪農の土地だったわけではありません。今から150年ほど前、明治の世が始まったころ、北海道の大地の多くはまだ手つかずの原野でした。そこに国が本腰を入れて開拓のメスを入れ、海の向こうから専門家を招いて、最新の技術を導入していきました。バターやチーズといった、当時の日本人にはなじみのなかった乳製品の作り方も、こうして北海道に根づいていったのです。
その後、酪農家たちが力を合わせて会社を立ち上げ、誰もが知る大きな乳業メーカーへと育てていきました。台所の冷蔵庫にあるあの牛乳パック、あのバターの箱に書かれたブランド名も、もとを辿れば北海道の酪農家たちの努力の結晶——そう思うと、いつもの一杯がちょっと特別に感じられませんか。
広い大地、涼しい気候、開拓者たちの情熱、そして酪農家たちの団結。これらが重なって、北海道は日本の食卓を支える「酪農王国」になったのです。
こんな問題が出てきます
具体的な答えは伏せておきますが、こんなジャンルから出題されます。
- 北海道が、日本の牛乳の原料をどれくらい生産しているかという驚きの数字
- 北海道の酪農が本格化した、明治時代の意外なきっかけ
- 日本のバターの「ほとんど」が北海道産という、衝撃の事実
- 誰もが知るあの大手乳業メーカーの、前身が生まれた時代
- 北海道の酪農家たちが自ら立ち上げた、ユニークな会社のお話
- 北海道の中でも特に酪農がさかんな、「2大地域」の名前
- おなじみのあのブランドが、実は会社としては姿を変えているという話
- 1キロのバターを作るのに、いったいどれだけの牛乳が必要?
- 有名な乳製品ブランドが、どんな会社の合併から生まれたか
牛乳の生産量から、明治の開拓史、雪印やよつ葉といったおなじみのブランドの歴史、バター作りの裏側まで——北海道の酪農を丸ごと味わえる10問です。
「バターを1キロ作るのに必要な牛乳の量」など、知ると誰かに話したくなる豆知識も満載。毎日牛乳を飲んでいる方ほど、「そんなに北海道に頼っていたのか」と驚くはずです。ご家族と「これ、知ってた?」と話しながら解くのにもぴったり。今度スーパーで乳製品売り場に立ったとき、ちょっと自慢できる雑学やうんちくが手に入りますよ。
それでは——広大な大地が育んだ、北海道「酪農王国」の物語へ。あたたかいミルクでも片手に、どうぞごゆっくり。
クイズに挑戦!
北海道は全国の生乳(牛乳の原料)生産量のおよそ何%を占めている?(2023年実績・農林水産省統計)
北海道酪農が本格化するきっかけとなった明治初期の取り組みはどれ?
日本で生産されるバターの約9割は北海道で作られている。(令和3年・農林水産省牛乳乳製品統計)
雪印メグミルクの前身「雪印乳業」の前身組合が設立されたのはいつ?
「よつ葉乳業」は東京都に本社を置く大手乳業メーカーである。
北海道の中で特に酪農が盛んな「2大地域」の組み合わせとして正しいのはどれ?
よつ葉乳業の前身「北海道協同乳業」が設立されたのはいつ?
「雪印乳業」という会社は2026年現在も独立した会社として存在している。
1kgのバターを作るのに必要な生乳はおよそどれくらい?
「雪印メグミルク」はどの2社が合併して生まれた会社?
回答と解説まとめ
クイズに挑戦してからおさらいにお使いください。
第 1 問: 北海道は全国の生乳(牛乳の原料)生産量のおよそ何%を占めている?(2023年実績・農林水産省統計)
正解: 約57%
正解!2023年実績で北海道の生乳生産量は全国の56.8%を占め過去最高を記録しました(農林水産省統計)。日本の牛乳・乳製品の半分以上は北海道から供給されており「日本の酪農王国」の実力がわかります。
第 2 問: 北海道酪農が本格化するきっかけとなった明治初期の取り組みはどれ?
正解: 明治政府の北海道開拓使が米国から専門家を招き酪農技術を導入したから
正解!明治6年(1873年)に北海道開拓使が米国人エドウィン・ダンを招聘しバターやチーズの製造技術を北海道に伝えました。これが北海道酪農の原点です。1876年(明治9年)にはダンの指導で官営の真駒内牧牛場が開かれ、本格的なバター・チーズ製造が始まりました。
第 3 問: 日本で生産されるバターの約9割は北海道で作られている。(令和3年・農林水産省牛乳乳製品統計)
正解: ○
正解!令和3年(2021年)農林水産省統計で北海道のバター生産量は全国の約87.5%を占めています。日本のバターの9割近くが北海道産です。北海道の大規模酪農と豊富な生乳が「バターの北海道独占」を支えています。
第 4 問: 雪印メグミルクの前身「雪印乳業」の前身組合が設立されたのはいつ?
正解: 1925年(大正14年)
正解!雪印乳業の前身「有限責任北海道製酪販売組合」は1925年(大正14年)5月17日に宇都宮仙太郎が設立しバター製造を開始しました。翌1926年に「雪印」商標が生まれ2011年に雪印メグミルクへと発展していきます。
第 5 問: 「よつ葉乳業」は東京都に本社を置く大手乳業メーカーである。
正解: ×
正解!よつ葉乳業の本社は北海道札幌市中央区にあります。1967年(昭和42年)に北海道十勝の8農協が中心となって設立した農民資本の乳業メーカーです。1986年(昭和61年)に現在の「よつ葉乳業」に社名変更し今も北海道の酪農を支えています。
第 6 問: 北海道の中で特に酪農が盛んな「2大地域」の組み合わせとして正しいのはどれ?
正解: 十勝・根釧(こんせん)地域
正解!北海道酪農の2大拠点は帯広を中心とする「十勝地域」と釧路〜根室の「根釧(こんせん)台地」です。根釧台地は火山灰に覆われた広大な大地で低温冷涼な気候が乳牛に最適。大規模酪農経営が集積する日本有数の酪農地帯です。
第 7 問: よつ葉乳業の前身「北海道協同乳業」が設立されたのはいつ?
正解: 1967年(昭和42年)
正解!よつ葉乳業の前身「北海道協同乳業」は1967年(昭和42年)に北海道十勝の8農協が中心となって設立しました。酪農家が自ら立ち上げた乳業会社というユニークな出自を持ち1986年(昭和61年)に現在の「よつ葉乳業」に社名変更しました。
第 8 問: 「雪印乳業」という会社は2026年現在も独立した会社として存在している。
正解: ×
正解!「雪印乳業」は2011年(平成23年)4月1日に雪印メグミルク株式会社に吸収合併され1925年(大正14年)創業から86年の歴史に幕を閉じました。「雪印」ブランドは現在も雪印メグミルクに受け継がれています。
第 9 問: 1kgのバターを作るのに必要な生乳はおよそどれくらい?
正解: 約20〜25L
正解!バターの脂肪含量は約80%で生乳の乳脂肪分は約3.8%のため1kgのバターを作るには約20〜25Lの生乳が必要です。北海道で全国の57%の生乳が生産されているからこそバター生産量9割という圧倒的シェアが実現しています。
第 10 問: 「雪印メグミルク」はどの2社が合併して生まれた会社?
正解: 雪印乳業と日本ミルクコミュニティ
正解!雪印メグミルクは2009年10月に持株会社として設立され2011年(平成23年)4月1日に傘下の「雪印乳業」と農協系の「日本ミルクコミュニティ」を吸収合併しました。日本ミルクコミュニティは「メグミルク」ブランドで知られた農協系乳業会社です。



